神奈川県公立高校入試制度のあれこれ

2017.06.17 Sat by 個別指導塾maru

先般、「平成29年度高校入試研究会」と題した業界セミナーに参加してきました。

塾業界に携わるようになって以来、毎年お世話になっております。

主に前回入試の受験者結果データをもとに各科目の平均点や合格ラインの推移などを分析し、次年度の傾向把握や対策に生かしていこうというものです。

 

目まぐるしく変化する神奈川県の公立高校入試制度。

自分も県内の公立高校出身ですが、当時は「ア・テスト」なる全県共通試験が中2の時点で行われ、それも選考資料の一つとなっていました。その後しばらくして廃止になりましたが。

それから今日まで20年以上の時が経っているわけですがその間にも、学区制がほぼ撤廃(学区がある高校も一部あります)、前後期制の導入&撤廃、再び一本化、とその仕組みひとつとっても、時代に合わせてということなのか、時々によって大きく様変わりしています。

 

学習塾としては当然のことながらその変化についていき、制度や仕組み、選考方法・基準などをしっかりと把握しつつ、高校受験を控える生徒さんや保護者様のサポート、アドバイスをしていかなくてはいけないわけで、それにはこうしたセミナーに参加したり、同業者、関連業者の方々とも積極的に交わりながら、常に新たな情報に更新していくことがとても大事なのだと考えています。

 

さて、神奈川県の公立高校入試については、募集定員、倍率、志願変更、特色検査、高校の改革や再編、併願私立校についてなど細かいことまで挙げると話題に尽きないのですが、今回はひとまず「選考方法と基準」の大まかな要点だけをお伝えしたいと思います。(※全日制のみ、特色検査は考慮せず)

 

※2013年度から「新入試制度」として下記のようになっています。(ざっくりです)

 

①共通選抜である

選抜の機会は「1回のみ」です。前述した前後期制では前期と後期の2回の機会があったわけです。

 

②学力検査(いわゆる入試)と面接がある

いくつか例外はありますが、ほとんどの高校で「5科目の筆記試験と面接」を実施すると思ってください。

 

③調査書(いわゆる内申)も選考資料となる

中2の3学期(または後期)と中3の2学期(または同時期)の通知表の評定(成績)が評価の対象となります。この2回の時の数字で「内申点」というものが決まります。 当たり前のことながら、2より3、3より4、4より5がたくさんとれてると「イイ感じ」なわけです。

 

④調査書:学力検査:面接の比重は高校によって異なる

合否を決めるのはこの3つの観点ですが、その比率の多くは「4:4:2」、「3:5:2」、「5:3:2」となります。(S値の算出法、第二次選考についてはここでは言及しません)内申と入試が同比、入試重視、内申重視といったように各高校によって定められています。

 

その他いろいろと細かいことはたくさんありますが、とりあえず

「ワシ、入試制度についてなんも知らんのだ・・・」

という人は上記のことを頭にいれておくことから始めましょう。

中3生は絶対ですが、中1だろうが中2だろうが、です。知っておいて損はないはずですので。

(ちなみに前述の「ア・テスト」が受験に関わるということは自分は知らずにテストを受けてました。おかげでその後、全く志望校の基準に満たないことを知り苦労しました。。)

 

「公立高校入試は1回勝負で、当日の試験と後日に行われる面接、そしてそれまでに培った内申点が合否を左右する!!」

まずこれを念頭に、中学生は日々の授業や定期テストに臨むことが大切ですね。

みんながみんな希望する高校に入れるわけではありません。

競争なんです。

 

 

中1、中2生はまずは「内申点」を一つでも上げられるようにすること。

この時期からの中3生はそれに加え、本格的な入試対策準備を始めること。

 

学力試験はこれまでの「基礎的な知識及び技能」の重視から「思考力・判断力・表現力」を重視する試験に改められました。

単なる暗記では太刀打ちできません。

 

「ではどうしたらよいか、何をやるべきか」

 

個別指導塾maruでは生徒ひとりひとりと向き合い、指導致します。

どの生徒にも必要な共通認識はもちろんありますが、目標そのものや能力、モチベーションはそれぞれ違いますから「おしなべた」方法論では成績は上がりません。

入試制度をきちんと把握して情報収集をし、自分の目標に備えた自分なりの勉強の仕方を一緒に考えていきましょう!

 

また、保護者の方の中には、(保護者として)高校受験を迎えるのが初めてだったり、自身が神奈川県の受験を経験されてなかったりするとなかなか理解しづらい部分もあると思います。

当塾では、各高校の内申基準や特色、併願私立校の目安や選び方など受験相談は随時受付中です。豊富な資料と経験を基に、それぞれの志望や成績によって最適なアドバイスができるよう常に準備しておりますのでお気軽にご相談ください。

生徒さまの現状の成績から

「どのあたりの高校を考えられるのか」

「あとどれだけ内申を上げれば、目指す高校への基準に達するのか」

などのご相談も可能です。

 

私立第一志望の生徒さんでももちろんご相談OKですよ。

 

 

最後に、2018年度の公立高校入試日程を記しておきます。(※全日制一般募集のみ)

 

募集期間(願書受付) 2018年1月29日(月)~31日(水)

志願変更期間 2018年2月5日(月)~7日(水)

学力検査の実施 2018年2月14日(水)

面接の実施 2018年2月15日(木)もしくは16日(金)※高校の指定した日時に実施

特色検査の実施(実施する場合)2018年2月14日(水)~16日(金)※高校の指定した日時に実施

合格発表 2018年2月27日(火)

 

 

個別指導塾maru

お問い合わせ