
中1英語79点→80点のワケ
2017.10.08 Sun by 個別指導塾maru
「なんだ、1点しか上がってないじゃないか」と思うかもしれませんが、この生徒にとって非常に大きな意味を持つ「1点」でした。
ですので、期末が終わってしばらく経ってしまいましたがここに記しておこうと思います。
(「〇点UP」の数字はもちろん高いにこしたことはありませんが、結果の裏にある背景も大事です。「こういった生徒が、こういった勉強をして、こういった結果になった」ということを、個別指導の塾として少しでもお伝えできればいいなと思っています)
中1(女)英語
79点(前期中間)→80点(前期期末)【1点UP】
Mさんです。
中1の前期中間。
中学生になって最初のテストです。
ほとんどの公立中学校では、どの科目もそうですが当然テスト範囲はかなり限られた分野からの出題で、基本的な理解を問う形式が多いと思います。
こと英語に関しては、アルファベットや身近な単語、簡単なあいさつ文や基本的な英文のルールについての問題が中心です。
授業で習ったことを復習して覚えるべきことをきちんと覚えれば高得点は現実的です。
実際、小学生から英会話や英語塾に通っているような生徒は100点満点も少なくありません。
中学から本格的に英語を勉強し始めた生徒でも90点台は比較的取りやすいのが中1前期中間英語の通例と言えるでしょう。
Mさんはこの中間直前に入塾。
時間的に限られており、むしろ数学の対策を重視しなくては、という状態だったため、英語についてはほぼ自力のみでテストに臨みました。
結果は79点です。
そこまで悪い点数というほどではありません。
ただ、前述したように80~90点以上が比較的多いテストですので、若干「黄色信号」なんです。
入塾時、「英語がちょっと・・・」という本人とお母さまのお話も踏まえるとその後も気を抜けない状態でした。
中間以降は一気に覚えていかなくてはならない単語はどんどん増えていきます。
でもなかなか覚えられない。
文法がごちゃごちゃして混乱してくる生徒が多くなるのも中間後から期末にかけたこのあたりの時期からです。
be動詞と一般動詞の文の区別ができていないと、
「I am play tennis.」とか
「I have not a pen.」とか書いてしまうのがよくあるパターンですね。
そのうちイヤになってきて、
(特に男の子だと)「おれ、英語もう無理!日本人だからカンケーねーしっ」とか言い出す時期でもあります。
Mさんはどちらかというとまじめに取り組むのですが、同じ間違いを繰り返してしまうタイプでした。
ピリオドがついていなかったり、大文字になるべきところがなっていなかったり。
説明をして一旦は飲み込みますが、また「I am play tennis.」になってしまったり。
単語についても、似たようなスペルのものと混同してしまう、練習する段階でそもそも書き写したスペルが間違っていてそれを何回も書いてしまっていた、というようなことが頻発。
授業を重ねていき、彼女の傾向がだんだん掴めてくると徹底すべき指導方法、対策も見えてきました。
とにかく「間違いは逐一指摘して自覚させる」こと!
「この文はこれじゃ間違いだよ、どこがおかしいか分かる?」
「この単語、ここeじゃないよね?ハイ、正しいスペルで10回今すぐノートに練習!!」
(当塾では、英語の授業に必ず練習用ノートを用意してもらいます)
コツコツと取り組める子だけに、下手すると「間違ったコツコツ」を延々としてしまうので、まず間違いに気づかせることを重視し、そのうえで反復する練習量も多く課すようにしました。
正直、逐一指摘をしたり、問いかけをしながらの授業は根気も時間も必要です。お互いに。
でも、必要な生徒にそれをしてこその「個別指導」なので!!
彼女の方もおとなしいけれど、粘り強さや生真面目さを持っているので、居残り、夏期講習、テスト前の勉強会など、めげずに愚直に頑張ってくれました。
テスト直前ギリギリまでこれでもかっ、というくらい何度も二人で「dictionaries」など間違えそうな単語の確認。
そして期末の80点!
中間→期末では点を落としてしまう生徒が大半の中、苦手意識を持った生徒が1点とはいえ上げることができた!
素晴らしいです。
よく頑張ったと思います。
1点上がって80点の大台に乗っかれたことも本人にとって自信につながったことでしょう。
Mさんにとって今回点数を落とさなかったことは本当に大きな事でした。
先日、お母さまからも
「学校の先生からも褒められた」
「自信がつき、むしろ得意になった」
と、嬉しいメールを頂きました。
でも、今後もまだまだ気を抜けません。
さらに得意になれるように一緒に頑張っていきましょう!Mさん。
個別指導塾maru