
アナログ個別指導!?
2018.01.29 Mon by 個別指導塾maru
さて。
高校入試も差し迫り中3生の受験指導も日に日に熱を帯びる今日この頃ですが、今回は中1の数学について。
中1数学の学年末範囲は当然それまでの学習範囲全般にわたりますが、概ね「比例・反比例」~「空間図形」の単元が中心となります。
その中でも、比例・反比例の活用問題として「歯車の歯数と回転数」についての問題がよく出題されますね。
生徒のみならず大人でも一般的には日常生活でそうそう馴染みのない「歯車の噛み合わせ」ですが、何故だかどうして定期テストでよく出てくるのです(笑)
こんな問題です。
※歯車Aの歯数は16、歯車Bの歯数は24とする。歯車Aが毎秒x回転するとき、歯車Bが毎秒y回転するとして、yをxの式で表しなさい。ただし、歯車Aと歯車Bはかみ合って回転しているものとします。
正直「こんなの口で説明するだけじゃ分かりづらいだろうなー」とか思うわけです。
ホワイトボードに絵を書いて「Aが1回転した時、Bの歯の位置はウンヌンカンヌン」とか言っても、そもそも「歯車ってなにー?」とかいう子ももちろんいたりして、全くピンと来なかったり。
それでxだのyだのが出てきてもうお手上げ状態。。
比較的得意な生徒でも「なんだかイマイチだけど何となく分かったような気もするからいいや」で終わってしまい、個別指導としては最も避けなければならない「中途半端指導」になりかねません。
そんなわけで「歯車問題攻略グッズ」を開発!!
と、見てのとおりダンボールで作っただけですが。。
一応ちゃんと二つの歯車は噛み合ったまま回るのです!
これを使えば
「ほらっ、こっちが1回転したらこっちはちょうど2回転しただろうっ!!ってことは動いた歯の数の合計はこっちが16個×1回転、こっちが8個×2回転で・・・、ほら、同じなのだよ!!ってことは・・・・」
というように、図らずも熱のこもった指導が可能になります(笑)
今や塾業界でもデジタルIT化は着々と進んでおり、PC画面上で図形がくるくる回ってくれたり、立体の一部を切り取って見せてくれたり、アニメキャラがかわいい声でしゃべって説明してくれたりするわけで、、、
それに比べると、そこらへんにあるダンボールをちまちま切り取ったものをオジさんがぐるぐる手回ししてかわいくない声で説明するわけですから、こちらはアナログ以外の何物でもないのですが。。
でも、実際に目で見て触って確かめたり、それを教える側とも「あーだこーだ」言いながら楽しむことで理解を深めていくようなことが時には大事かなと思います。
こんなへたくそで手作り感満載の指導ツールでも、「えー、なにコレ?先生作ったの??きたねー」「だよねー、キモー」とか言われても(幸いにもそんなことを言う生徒は今のところいませんが)、そこで生まれるコミュニケーションが興味の入口になったり、記憶の定着の一助になったりもします。
人と人が介する現場である以上、指導する側と受ける側あるいは指導者同士、生徒同士の「熱」が伝わりあうような学習空間を創り出したいものですね。
今後もどんどん進化していくであろうデジタル教材は非常に分かりやすく効率的な学習ツールですし、「うちの塾はナニがナンでも断固アナログなのっ!」とか言うつもりもありません。
生徒の個性、生徒との相性を見極め、必要に応じて取り入れるべきところは取り入れて「その子にとって最善の指導」を目指したいと思います。
でも、どちらかといえばちょっとアナログ寄りのアナログ好きな塾かもしれませんね(笑)
空間図形こそイメージ出来なければワケわからんですね。
「この面とこの面は垂直だね!」と、今日届いたam〇zonの箱だって利用しちゃいます。
空間図形の位置関係の確認には意外とティッシュ箱も手頃ですね。
番外編の地理。
「ブラジルのみなさーーん!聞こえますかーーっ!?」とか
「ココ、マダガスカルッ!!」
(ピンとこない人は検索してください)
とか、くだらないことを言いながら世界各国の位置を確認します(笑)
というわけで何気にそろそろ学年末テストなのです。
中1、2年生の皆さんも追い込み時期の中3受験生に負けないくらいの「熱」を持ってテスト勉強を頑張っていきましょう!!
個別指導塾maru